考え方を学ぶ本「勝間式 超コントロール思考」レビュー

ダイエットオススメ本

ダイエットで最も大切と言ってもいい、「自己コントロール力」が欲しくて、勝間 和代さんの、「勝間式 超コントロール思考」を読みました。

全体的な感想としては、「ちょっと極端でついていけないわ……」というかんじだったのですが笑
でも、ところどころ、エッセンスというか本質的な部分は納得ができるな、と思いました。
とにかくこの本で伝えたいことは、「自分がどうにかできるところとできないところをしっかり見極めて、自分がコントロールできるところをしっかりコントロールしていこう」ということかなと。

そのまま真似できるタイプの実戦本ではないです。
地図の地点をそのまま指さすんじゃなくて、地図で行きたい場所の探し方を教えてくれる感じ。
この本を読んで、きっと勝間さんも自分でいろいろ試行錯誤して、こういう思考、こういう方法にたどり着いたんだろうな、とわかりました。

今私が、私なりのラクな生活の方法や、生きやすい生き方を必死に探してるからこそ、勝間さんの「少しずつ積み重ねていった私のやり方」の一端を感じられるというか。

勝間さんは、
「お酒は飲まない、砂糖は食べない、ベジタリアン、運動もかかさないのでストイックな生活をしてると言われるが、自分では全くそう思わない。これが楽しい生活で、気持ちいいいのだ」
というようなことを書いてらっしゃいますが、そのかんじはなんとなくわかるな、と共感していました。

まー私はお酒も飲みますし運動もサボりますし、お肉は大好きですし砂糖もなんならそのままかじって食べますので、生活スタイルとしては正反対なのですが。
自分なりにダイエットを始めてそれなりに時間が経ったことで、「自分をコントロールできるってものすごく気持ちがいい」ということを、やっと理解し始めています。

自分が決めたことを、自分がちゃんとできたら、ものすごく気持ちがいい。
「自分の欲望をコントロールできている」という、その感覚が、一番気持ちいい。

まだまだ欲望に負けることも多いですが、この感覚を突き詰めると、勝間さんみたいな生活になるのかもと理解はできるというか。

 

ダイエットの実戦本ではないけれど…

 

先にも書いた通り、この本は魚をくれるんじゃなくて、釣る方法を教えてくれる系の本です。

ですので、「自分をコントロールするための実戦的で具体的な本がほしい!」と思う人にはあんまり参考にならないかもしれません。例が勝間さんご自身ですし笑。

「それが出来たら苦労しないよ」と言いたくなる方法論もたくさんあるのですが、それでも「自分をコントロールすることを諦めないこと」を推奨してくれています。

ただまあ個人的には、一番ストレスがかかって一番やっかいな人間関係については、ふわっとしてるなーという印象でした。
仏教でもそうだけど、マジで「それが出来たら最初から悩んでないんだよな」みたいな気持ちになります。
まー「ストレスを溜めながらへらへらやり過ごすだけじゃあ一生悩みは解決しないから当たって砕けろ」みたいなのは正論なんでしょうけどねえ……。どうなんだろ。できるのかなあ。「辞めることになってもいいから当たって砕けよう」って、選択肢のある強者の考えなんだよな。あーでも、勝間さんのコントロール思考的に言えば、常に選択肢を持っていられる強者になれってことなのかもしれない。ちゅーか「自分から事態を改善しようとしないと何も変わらないよ」ってことなのかなあ。

閑話休題。

本書では、仕事・健康・娯楽・人間関係・家事の章に別れてそれぞれコントロールする方法が書かれています。
ダイエットに役立ちそうなのは、「健康」の章でしょうか。

この章が、勝間さんとして一番大切にしている章なのだろうなと感じる箇所であり、アルコールを飲まない、野菜しか食べない、砂糖を摂らないなど、最も勝間さん色が出ている部分でもあります。
ダイエットの参考としては、まったく実践的ではありません(笑)。

自分をコントロールできなくなる最たるものとしてアルコールや砂糖を挙げており、中毒性のあるものは最初から手を出さない、と徹底しています。
実際にできるかどうかは別として、理屈はわかるし、そういう手段をとるのはありだなと思いました。アルコールは確かに普段の節制を無にしますからねえ……。わかる。

こんな感じで、勝間さんの取った「手段」については、「思い切ったな!?」「真似できないよ…」「3万円が安いってまずそこの金銭感覚が違うよね」という感じで若干引き気味の反応をしてしまいますが、本質的な、勝間さんの“哲学”については、うんうん、と心の底から納得できる、不思議な本でした。

いやあ、それにしても、これだけ突き抜けてると読んでいて面白いです。
きっと、ご本人もいろいろ調べて、試して、この生活にたどり着いたんだろうなあと、その人生を思ってしまったり、自分の先の人生を思ってしまったり。

結局のところ、自分が経験してみなければ、自分のスタイルとか、自分の哲学って出来上がらないものな。
その“自分なりの哲学”を見つけるための参考にするのに、とてもいい本でした。オススメ。

私ももっと自己コントロール力、上げていきたいです!

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