ダイエットは習慣が10割……。
ダイエットを続けていると、ふとそんな言葉が頭をよぎります。
どうも、3日坊主ならぬ1ヶ月坊主女子もねこです。
私の場合、3日は続くんですけど、1ヶ月経つとなぜか、「もう、いいや」って止めちゃうことが多いんですよね。
色んな本で21日続けるとそれは習慣になるって書いてあるのに、なんでだろうなあ……。
閑話休題。
ダイエットって、気を付けないといけないことがたくさんありますよね。
食事は食べ過ぎないようにして、お菓子もなるべく控えて、毎日運動をして、早寝早起きを心がける……。
王道のダイエットって、いわゆる「健康的な生活」を続けていくことですけど、怠惰な生活になれた私にとってはとてつもなく難しいことでもありました。
よく、「歯を磨くように」習慣に出来れば、日常の一部として組み込まれるので、自動的に体が動くようになるまで頑張ろう、みたいにアドバイスを受けますが、その通りだと思います。
いちいち、何かをするたびに、「よしっ頑張るぞっ」と意志力を使っていたらキリがありませんし、意志力はそこまで万能ではないです。むしろ消費物だと思っています。
でもじゃあ、どうやって「習慣」になるまで続けていけばいいの?
そんな疑問にあますところなく応えてくれるのが、こちらの本です。
- 作者:グレッチェン・ルービン
- 発売日: 2016/12/15
- メディア: Kindle版
「痩せる習慣作り」とか、「ダイエットの方法」が直接書いてあるわけではないですが、ダイエットは運動習慣を作ってお菓子を食べない習慣を作って食事の量を抑える習慣を作るゲームです。必ずあなたの役に立つと約束しましょう。
本の一部を引用しますね。
生産性の高い人や、クリエイティブな人の習慣の真似をすれば、同じように成功できると夢見がちだが、自分に効果がある習慣を身につけないと意味がない。
小さなことから始めたほうがうまくいく人もいれば、大胆に始めたほうがうまくいく人もいる。
責任感を必要とする人もいれば、責任感に反発する人もいる。
たまにサボることを許すほうが良い習慣が長続きする人もいれば、たった一度サボるだけで習慣が続かなくなる人もいる。(中略)
自分自身を知り、自分にもっとも効果のある習慣の身に着け方を選ぶ。これが何よりも大切だ。
この文章を読んだだけで、私に衝撃が走りました。
これ、「今までダイエットを頑張ってきたけど続かなかった」というタイプの人にものすごく刺さる文章じゃないでしょうか?
そう、そうなんだよね。
ダイエットって、色んなアドバイスとか、ルールとか、やり方があって。
コメント欄には、「これで10キロ痩せました!」「我慢しなくていいので楽に続けられます!」とか書いてあるのに、でも、自分には出来ない。
私ってなんて意志が弱いんだろう。だからデブなんだ、一生デブのままなんだ……
と、落ち込んだりもしていましたが、この本を読んでそうではないのかもしれない!と気づきました。
何かを続けようと思っても続かない人、その通りにやろうと思っているのにできない人、それでもダイエットしたい、痩せる習慣を作りたいと考えている人に、ぜひ読んでみてほしい一冊です。
以下、具体的な内容に触れます。
ダイエットを挫折した経験のある人なら、「あ、わかる!」とぴんとくるものがあるんじゃないかなと思います。
なかなか続けられないのに自分には続かない……とお悩みの方の参考になれば幸いです。
- ダイエットを成功させる習慣を作りたいならまずは自分を知る
- お菓子をきっぱりとやめる派?それともちょっとだけ食べる派?
- ダイエットのための生活は永遠ですか?今だけですか?
- 痩せる習慣を作りたいならご褒美を設定すべきでない理由
- 自分に合った痩せる習慣を作りたいなら、自分で作るのが一番
ダイエットを成功させる習慣を作りたいならまずは自分を知る
まず、痩せる習慣を作っていくには、自分を知ることが大切です。
「自分を知る」って言われると、就活の自己分析シートがよみがえってきて身構える私ですが、ここではそんな小難しい話にはなりません。
本書では、人は4つのタイプに分類されるとしています。
主に誰かから期待されると頑張っちゃうタイプ。
主に自分が納得すると頑張れちゃうタイプ。
自分で決めたことも、誰かから期待されても頑張れちゃうタイプ。
自分でやらなきゃって思ったり人からやってくれって期待されると反発しちゃう天邪鬼なタイプ。
よく、「ダイエットは仲間がいれば成功する! SNSで繋がってみんなで励まし合いながら頑張ろう」というアドバイスがありますが、このアドバイスで「よし、頑張ろう!」となるのは1番目の、「誰かから期待されると頑張っちゃうタイプ」の人です。
でも私は自分が納得しないと動かないタイプの人間なので、そっち系のアドバイスはぜんぜん役に立ちませんでした(笑)。
むしろ、自分が納得できるように、メリットを並べ立てられたほうがやる気が出ますね。
これって、私が「主に自分が納得すると頑張れちゃうタイプ」の人間だからなんですよね。
天邪鬼なタイプは、「〇〇やっといて」って言われるとやりたくなくなるし、「これを習慣にしよう」って自分で決めても窮屈に感じるタイプの人です。
そういうタイプはどんなことも「自由に自分で決めてやりたいからやる」という意識を持つこと。
例えば、「たくさんあるエクササイズの中から今日はこれをやろう」っていうふうに、その日その日で好きに選べるほうが続くかもしれません。
人によって効果的なルールの作り方が違う、という、ものすごくわかりやすい例だと思います。
まず「私はこういうタイプの人間なんだ」という自覚を持つことが、自分にあった習慣作りの第一歩です。
お菓子をきっぱりとやめる派?それともちょっとだけ食べる派?
お菓子っておいしいですよね。
ポテチ、アイス、ケーキ、ドーナツ、パフェ、メープルシロップをたっぷりかけたホットケーキ……。
想像するだけでよだれが出ますね。
このお菓子、あなたはきっぱりとやめる方が続きますか?
それとも、量を抑えて食べる方がやる気が出ますか?
私の場合、「きっぱりとやめる」方が続きます。
ですので、チートデイや月一のストレス解消日、少しだけ食べる、といった方法は合いませんでした。
「少しだけ食べると、全部食べたくなる…どころか、二つ目、三つ目も食べたくなる」タイプの人間だからです。
でももちろん、毎日ちょっとだけ食べる!という方が続く人もいます。
そういう人は、少しの量を食べれば満足できるのです。
月に一回、ストレスの解消日を作ることで、その日を目標にして日々の苦痛に耐えられるタイプです。
どちらがいいとかはなく、自分に合っている方法を選びましょう。
私はきっぱりとやめる、と決めていますが、完全に断つわけではなく、イベントや旅行先では食べます。
断つ派の人も、「そのとき食べて、後で後悔はしないか?」という基準で、自分で「食べてもいい日」を作っておくと、気が楽かもしれませんね。(もちろん、これも人によります)
ダイエットのための生活は永遠ですか?今だけですか?
私は、「これから先『永遠に』、ずっとこの生活を続けられるか?」と考えて、「うん、続けられる」と納得したルールを作った方が、長く続くタイプです。
最初から可能な限り自分にとって最適化したルールを作っておきたいのですよね。
でも当然、これは万人に通用する作り方ではありません。その都度、何か目標を作るほうがうまくいく人だっています。
「夏に水着を着たいからジムに行こう」「新作のワンピースをきれいに着こなしたいからジムに行き続けよう」「もっともっと体を引き締めたいからもう少し続けよう」……
そういうふうに都度短期の目標を作ってそれを目指す方が上手くいくのなら、そうしましょう。
「この生活は永遠に続くわけではない、今だけだ」というのを、毎日積み重ねたほうが続く人もいます。人それぞれです。
痩せる習慣を作りたいならご褒美を設定すべきでない理由
本書では、「習慣にご褒美を作るべきではない」としています。
「ダイエットで10㎏痩せたら、あの美味しいケーキ屋さんのケーキをホール食いしよう♪」というやつです(笑)。
なぜご褒美を設定すべきでないのかというと、そこが「ゴール地点」になってしまうから。
習慣って、一番大変なのは「最初」です。
習慣になってしまえば、ある程度は自動化できますが、最初のうちは毎回「よしっ」「うおお!」と気合いが必要になるものです。
習慣が自分の生活に根付き、走り出した足を止めてしまうのが、「ご褒美」なのです。
一度停止してしまえば、また走り出すのに同等以上の労力がかかります。
ダイエット生活のご褒美があるとするなら、それは「10キロ痩せたこと」です。
魔法の魔人が出てきて、「ケーキを食べるか、10キロ痩せるか選ばせてやろう」と言われたら、選ぶのはどっちですか?
もしケーキが食べたいなら、「ダイエット生活を続けて、体重が減って、健康的になって、活動的になれることが嬉しい、『その上』、お菓子を多少食べてもびくともしない身体になれる!」と、「自分の成長」に焦点を置きましょう。
最初のうちはご褒美作戦もいいかもしれませんが、ずっと痩せたままでいたいなら、変わっていく自分の身体を眺めて喜びにしましょう(笑)。
自分に合った痩せる習慣を作りたいなら、自分で作るのが一番
色々書きましたが、全く書き足りていないくらい、色々な「習慣のしかけ」を教えてくれるのが本書です。
本書では、「こんな人がいて、こんな習慣をつくりたいと思っていて、こういうふうにしたらうまくいったよ!」という具体的な例を上げまくってくれているので、かなり自分に応用しやすいと思います。
この記事で書いたのは、わりとふんわりした感じの習慣化についてですが、例えばお菓子を断つには「時間をかけないと手に取れないようにする」だとか、「15分経つまで別のことをして気を逸らす」というテクニックも載っています。
いつかそれをテーマにした記事を書きたいなと思ってますが、そんなの待ってられんぜ! という人はぜひ、こちらの本を読んでみてください。めちゃくちゃオススメです!
- 作者:グレッチェン・ルービン
- 発売日: 2016/12/15
- メディア: Kindle版
とはいえ、「私は私が納得すると頑張れるタイプだ」、「自分は外からの期待に応えたくなっちゃうタイプだ」と自覚できれば、自分にとって習慣化しやすいルールを意識的に選べるようになります。
友だちと一緒なら頑張れるなら、周りに宣言して、SNSでダイエット仲間を作って、毎日体重を発表するとか、ジムのトレーナーに見てもらうとかすれば、ダイエットの成功は近づくでしょう。
私みたいなタイプは、いろいろなダイエット方法を調べて、「これなら、自分が納得できる。信じられる!」という情報を徹底的に調べつくす方が、うまくいくかもしれません。
万人に通用するルール、ダイエット方法はないということ。
そしてあなたのことを一番知っているのは、あなただということ。
だから、「自分に合った痩せる習慣」を作っていくのは、あなた自身なんです。
最初は既存の方法を真似して、あとは自分のやりやすいように変えていく……。
そんなふうに、ダイエットを続けていけたらいいですね。
応援していますし、私も頑張ります!
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